レシンパーツの製作工程
2014 / 09 / 17
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2014年のAWのメインビジュアルで使用している樹脂パーツについてご紹介です。
レシン(樹脂)といっても様々な原料から作られるその素材は、プラスチックやアクリルなど馴染み深いものもあれば、
カゼインやベークライトなど今では希少なものまで・・・使う用途によってその価値も色々。
Pisceans(ピッシェアンス)では、奈良県にある老舗のボタンメーカーさんと樹脂玉作りから企画をスタートしました。
今回選んだ素材は、その昔ヨーロッパで開発された「カゼイン」という樹脂と、アクセサリーパーツ用に加工のしやすい「アクリル樹脂」です。
カゼイン樹脂は「象牙」や「角(つの)」の代用品として開発され、インテリアのパーツ(ドアノブやハンドル、カトラリーの柄)
などにも使われるなど、アクセサリーパーツ以外にも広く人気があった素材ですが、
今ではこの素材を生産できる日本の工場は数少ないそうです。。。
アクリル樹脂はアクセサリーパーツとしてカットや研磨など加工のしやすい人気の素材で、色や質感も様々に表現されています。
今回の企画では、象牙とジェット(木の化石の一種で漆黒の宝石として貴重な素材)を
「カゼイン樹脂」の餅玉と「アクリル樹脂」の多面カット玉で表現していくことに⭐︎
工場さんから製作工程の画像をご提供いただいたので、ご紹介します!
まず樹脂の塊をカットし成型していきます。
カット専用機械に形にあわせた型刃をセット(型刃もいろいろ)
これらを回転部にセットしカット加工をしていきます!
丸型の玉のカットや研磨は「ジグ」とよばれる固定器具に装着し加工していきます。↓アクリルカット玉はこんなかんじに・・・
そんな「ジグ」の色々・・・見ていてワクワクします♪
出来上がった玉やパーツを研磨加工でさらに光沢を出していきます。
木片や竹のチップが入った大きなドラムに樹脂パーツを一緒に入れて
ドラムを回転させ研磨加工で光沢を調節しながら仕上げていく「バレル」と言われる作業
小さなパーツでも、職人さんの繊細な手作業〜大掛かりな機械作業などを経て一粒一粒つくられています。